シミズタカハルインタビュー | KINO 東京の木とやまのおはなし

KINO MOVIE

今回のアニメーションは、
コラージュ(※紙を貼り合わせてつくる絵)でアニメーションをつくる、
シミズタカハルさんにお願いしました。

木と紙は友達です。紙は木から出来ています。
自然や山が大好きで、普段から木を身近に感じているシミズさんが、
どんな思いで今回の制作に取り組んでいただいていたのか、
DRAWING AND MANUALさんのオフィスにお邪魔して聞いてみました!

松本・秋本今日はよろしくお願いします!

シミズよろしくお願いします!

松本先日、完成したアニメーションを持って、
子供達といっしょにカスタネットをつくるワークショップをしてきました!
※7月20日に行った六本木ヒルズキッズワークショップ。

シミズあ、そうですよね!(KINOのfacebookで)写真みましたよ。

秋本ありがとうございます。
子供達が釘付けで、みんな真剣に見ていました。
ワークショップ中、ループ再生しておいたんですけど、
終わった子がTV画面に近づいてずっと見てて。
子供にも伝わっているんだなぁっていうのがすごくわかりました。

シミズそうなんですね!それって嬉しいですね~。見ているところとか、見たいなぁ。

松本今後もワークショップで使って行こうと思っているので、是非見にいらして下さい。

シミズぜひ!

明るい雰囲気にするために、かわいらしいキャラクターを使って挑戦しました

松本改めて、今回KINOのアニメーション制作、ありがとうございました。
このアニメーションは「こどもでもわかる」が大きなテーマでしたよね。
今までのシミズさんの作品には無いような「かわいらしいキャラクター」も登場しますよね。
抵抗はなかったですか?

シミズそうですね、キャラクターものを普段買ったりはしないんですけど、
今回は明るい雰囲気にするために、かわいらしいキャラクターを使って挑戦しました。

松本今回は、というと、いつもは明るいのアニメーションはつくられないんですか?

シミズ実は、普段はわりと、暗い部分が入っているアニメーションをつくっています(笑)
けっこうそういうのが好きだったりします。
もろに暗い!とかでは無いんですけどね!(笑)
シュールな感じとか、少しおかしい感じが好きなんです。

シミズ作風自体変わるっていうわけではないんですけど、
PVのアニメーションを制作するときは、歌の歌詞からイメージを広げていくので、
わりとモチーフの自由度が高いというか、
抽象的な表現ができるので。

秋本そういう意味では、新しい自分みたいなところもありましたか?

シミズそうですね!ありましたね。
今回は、ストーリーを伝えるという意味では枠組みがしっかりとあったので、
木や動物に目を付けて擬人化して、キャラクター化したほうが、
見る側も気持ちが入りやすいし、ストーリーも伝わりやすい。
自分の中では新しいチャレンジでしたね。

松本そうだったんですね。
イベントで映像を見てもらった時に、見る側の気持ちのはいり具合っていうのは、
言葉でお話しているときよりも、はっきりと感じました。
いつも私達が言葉で伝えてた部分をトリさんが代わりに伝えてくれてる。
みんな食い入るようにみてましたね。

シミズうれしいですね。
普段、自分のつくったものが見られている場面っていうのを、
見る機会っていうのがあまりないので。みてみたいですね。

自分がみてて、きもちがいい動きがあって、それを追求するようにしています

松本個人的な感想なのですが、
シミズさんの映像の動きのリズムが独特で見ていてきもちがいいなっておもっています。
そういうリズムとかって、意識はされているんですか?

シミズあ、本当ですか?ありがとうございます。
えーっと、動きのリズムについてはわりと感覚的です(笑)
本当は、理由とかなきゃいけないと思うんですけどね!
でも、自分がみていて、きもちがいい動きがあって、それを追求するようにしています。

松本なるほど。

シミズでも、感覚だけじゃなくて、お仕事をいただく中で学ぶ事も多いです。
僕は、音楽のPVも担当するんですけど、
状況を説明するようなアニメーションも多く関わらせていただいていて。
DRAWING AND MANUALに入社してすぐは、
大河ドラマの中の説明アニメーションをやらせてもらってました。

シミズ大河ドラマって、見ている世代が幅広いじゃないですか。
だから、子供でも大人でもおばあちゃんでも、
誰にでも分かりやすいような早さや動きじゃないといけなくて。
そこで学ばせていただいたことは、とても多かったですね。

松本幅広い世代への見せ方で言うと、今回のKINOもそうだと思うのですが。

シミズそうですね、でも、今回の映像は、早さは動きだけじゃなくて、
なんていうか、絵本みたいなイメージを大切にしていました。
ブラッシュアップ前の映像は、絵本の要素が強すぎて、カメラの動きがあまりなかった。
だから、ブラッシュアップの時は、絵本みたいなイメージが残しつつ、
カメラの動きを感じるような動きにトライしてみました。

秋本カメラの動きを意識したシーンというと、どのへんですか?

シミズえーっと…。あ、ここ。(映像2:30のあたり)
この外国のトリがくるとこなんですけど。
始めは遠くから、街全体が写っているんですけど、そこに船がくる。
左から右へって、横にうごいていって、途中から奥に進んで、
船の上の外国のトリにピントが当たる。
このシーンは、カメラの動きがわりとわかりやすいかも。
このシーン一番気に入ってます(笑)

松本・秋本おおおー。

松本動きが立体的になるんですね。こういうところのこだわりと、
自分のきもちいいと感じる動きの追求が、独特のリズムを生んでいるんですね。

シミズそうですね。たまに説明できなくて、
感覚的すぎる!っていわれてしまう事もありますけど(笑)

KINOへや行かせていただいた時に、
もうこの映像は大丈夫なんじゃないかって思いました

シミズそもそも、初めての打ち合わせってどこでしたんですっけ?

松本下北沢の飲屋さんでした。KINOのカタログとか持って行ったんですけど。
お店満席で、すごいうるさくて、ちゃんとお話できませんでしたよね、あの日(笑)

シミズそうだ、そうだ(笑)
そうでしたね!で、次がKINOへやでしたよね。
はじめに話を聞いたときもそうだったんですけど、もともと自然とか…山とか木が好きなので、
興味はあったし、KINOヘやに行かせていただいた時に、
もうこの映像は大丈夫なんじゃないかっておもいました。

松本えーーーー!そんな風に感じてくださっていたのはうれしいですね…。

シミズ木のコラージュは主に紙を使うものだったので、自然と木と相性がいいし、
もともと自然とか木とか好きなので、結構ワクワクしながら制作に入っていきました。

秋本ありがとうございました。

シミズ今や主人公のリクルートリさん(名称仮)には、かなりの愛着が湧いてます(笑)
宮内優里さんとも一緒にお仕事させていただいて、ありがとうございました。
お話もらって、宮内優里さんの曲たくさん聞きました。
初めて聞いた時に、雰囲気が合いそうだなって思って。
だから、ご一緒できてうれしかったですね。

秋本そうですね、雰囲気がすごくあっています。
お二人の作品が一緒になった時に、とっても合ってる感じがして、
すごくテンション上がりました(笑)

シミズこの映像がきっかけで、
みなさんが東京の木と山のことについて考えてくれたら、とっても嬉しいです。

松本まだまだ聞きたい事たくさんありますが、今日はこの辺で。
本当にありがとうございました。

シミズこちらこそ!ありがとうございました。

「実は、主人公のリクルートリ(名称仮)のさんの目、KINOのロゴの”O”をつかってるんです。」
他にも、はじめにでてくる山、あれもスタッフが東京の山に行ったときの写真がつかわれていたり、
実は映像の中にKINOの要素がたくさん入っているんです。

「KINOの世界観や、webサイトに載ったときのことを意識してつくりました」
シミズさんのその言葉の通り、細かいこだわりをたくさん詰めこんでいただいていたからこそ、
KINOのコンセプトがしっかり伝わる作品に仕上がっているのだと思いました。

やさしくて、遊び心があって、新しい事にチャレンジしていく、
お二人だからこその世界観に仕上げて頂く事ができました。

お店やご自宅で、つくるキットをつくりながら、ゆっくりご覧下さい。
(文:松本 撮影:秋本)

シミズタカハル DRAWING AND MANUAL

1987年長野県松本市生まれ。武蔵野美術大学を卒業後、DRAWING AND MANUAL に参加。デザイナーとして活躍する一方、コラージュ作品を数多く制作。これまでくもりな「名前のない日」、toto「windy」のアニメーションPVの監督・制作の他、メルセデスベンツの映像、BS Asahiのテレビ番組などに作品を提供、またコラージュ作家としてNHKの番組に登場し注目を浴びる。2011年8月に銀座で個展「シミズタカハルと windy 展」を開催した。

http://www.drawingandmanual.jp

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